北部基幹病院について
Q「北部基幹病院」とはなんですか?
A) 北部地区の医療体制の問題を解決するために、名護市にある「県立北部病院」と「北部地区医師会病院」の2つの中規模病院を統合させてできる大規模な病院です。
Q「北部地区の医療体制の問題」とは何ですか?
A)部地域の医療機関では、現在救急医療の制限や休止が相次いでいて、患者さんを中部病院など中南部地域の病院へ搬送をしなくてはいけません。
北部地域の人口10万人当たりの医師数は186人で、県平均の240人と比べても、54人も下回っています。
大規模な基幹病院を整備することで医師を増やして、北部地区の診療体制を手厚くしなくてはいけませんでした。
Q「北部基幹病院」ができると何が変わるんですか?
A)これまで北部でできなかった治療が、名護市で受けられるようになります!
例えば、北部ではできなかったガンの治療も北部でできるようになります!
北部住民の中には、中部まで病院に通わないといけない方もおられ、非常に不便を強いられていました。
名護市の女性(62)は6年前、北部地区医師会病院で乳がんを患い、手術を受けた。術後の検査が名護でできず、中部病院まで通った。女性は「手術や検査なども北部で受けられるようになれば住民の負担はかなり軽減される」と訴えた。
北部の離島に住む男性(37)は今月、南部の産婦人科に妻と共に通った。出産が近づくに伴い通院の頻度も増えた。男性は「北部で完結できるようにしたい。基幹病院には高度な医療を期待したい」と語った。
名護市市街地から車で1時間半ほどの距離にある国頭村楚洲区。前川尚之区長は「合意はうれしい限りだ。医療体制が整っていることは若い人たちにとって定住の条件にもなる」と期待を寄せた。
2020年7月29日琉球新報より
Q何故今まで基幹病院ができなかったんですか?
A) 県立から公立に変わることで新病院の職員は県職員ではなくなります。そのため県職員の組合や、組合の支持を受けている議員が反対をしてきました。
とある革新県議は、説明会で基幹病院設立に向けた協力を医師らから求められたところ「県立病院をなくすることになる話に参加する時間は私には無い。私はオスプレイ問題で忙しいんだ!」と言って出ていったそうです。
稲嶺前市長も組合の支持を受けていたために、県立病院の強化を主張し、北部基幹病院の推進には消極的でした。
さらに玉城県知事も、知事選挙では「北部の市町村に負担を求めない」と言っていたものの、約1ヶ月後にあった当選後の県議会では「市町村の応分の負担は必要であると考えている」と述べて、公約違反と取られてもおかしくない発言をしていました。
Q何故「北部基幹病院」ができることになったのですか?
A)「とぐち武豊」が市長当選直後の2018年3月に北部地域の代表者らと共に、当時の菅義偉官房長官などに北部基幹病院整備に向けた支援を要請をしました。
その後、2019年に病院整備にかかる費用の3分の2を国が負担することが決定し、国の支援を取り付けました。
これで県も動かざるを得なくなり、2020年の7月に県と北部の自治体、医師会などが「北部基幹病院」の設立に向けて合意をしました。
2021年には建設地として名護市大北の農業大学校移転後の跡地に決まり、名称も「公立沖縄北部医療センター」に決定しています。
開院予定は2026年度で、「とぐち武豊」は名護市だけでなく北部のリーダーとして、北部地区の医療体制の整備を行っていきます!
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